ROHITOのロカリロロロ

ロック評論家 ROHITOのブログ

DISC REVIEW

踊ってばかりの国 『君のために生きていくね』 ―消えた玄人と増え続ける素人― 日本では玄人が消えていき、素人が増えてきている。それは色んな職業の人の現状を見ればわかる。汚職刑事や教師の犯罪。本来プロでなければいけない人たちが、プロとしてあるまじ…

DISC REVIEW

ART-SCHOOL『In Colors』 ―パラダイス・ロストの次の景色― ふと3rdアルバム『PARADISE LOST』を思い返す。本作は、これの次に鳴るべき音だったんじゃないかと思った。2005年はアートが自身のバンド・サウンドに、音響系やダンス・ミュージックを取り入れた転…

COLUMN

『ネットの恩恵と代償が、僕たちと音楽の繋がりをどう変えたか』 ー 2015年6月28日 ー 先日、美容室に髪を切りに行った。その時、RADIO HEADを好んで聴いていたという店長が、「あの頃と(90年代)比べて、今の音楽って全然変わりましたよね~」とそれに対し…

COLUMN

BUMP OF CHICKEN『世界でひとつだけのRAY』~バンプから貴方へ~ ー2014年7月6日ー すべての始まりには闇がある。その闇か抜け出す為には、道標となる光が必要になり、人によってそれは音楽だったりする。思春期特有の絶望感は、誰でも少し…

LIVE REPORT

BUMP OF CHICKEN 『TOUR 2017―2018 PATHFINDER』 inさいたまスーパーアリーナ 2018.2.11 ―4人が探検者になった日と私たちがそれを目撃した日― 2017年から2018年にかけて行われたBUMP OF CHICKENのツアー『FATHFINDER』ファイナルを観た。チャマの発言にもあ…

DISC REVIEW

米津玄師『BOOTLEG』 ―オッケ〜 J-POP!― 「こんな日々すら万が一夢幻ならどうしようか。まあそんならそれで大歓迎、こんにちは元の鞘」―――そんな風に毎日考えてみる。そもそもこんな日常で満足していいの?いや、お前は恵まれているからそんなことが言…

DISC REVIEW

CRUNCH『てんきあめ』 ―take care.ー “はやりやまいはやはりやばい” とある駅舎で、綿矢りさの『蹴りたい背中』がすごいと友達が勧めてきた。この冒頭の一文が韻を踏んでいるところ。まずそこが凄いと熱弁してきた。当時は00年代初頭、海外ではロックにヒッ…

DISC REVIEW

GRAPEVINE『ROADSIDE PROPHET』 ―グレイプバインという名の進化論― 不確かな記憶だが、田中和将はフランス映画とか渋谷系が苦手だったそうな...。私はそれに対してツッコミたい。グレイプバインほどフランスっぽい日本のバンドはいやへんし、渋谷系以上に渋…

LIVE REPORT

GRAPEVINE TOUR 20172017.10.15in Live House浜松窓枠 ―ROADSIDE PROPHETの行く末― 2017年のツアーを終えたときグレイプバインがどんな変化を遂げているかは分からない。だが、ツアー序盤のLive House 浜松窓枠公演を見て、20周年のその次を見据えたバインな…

ROCK CLASSIC

T.レックス『電気の武者』T.REX『ELECTRIC WARRIOR』 ―T.レックス創成期― だいぶ前の話だが、今のロック・バンドはみんなレディオ・ヘッドになろうとしていると、マドンナが言っていたらしい。 小さなコンプレックスに悩まされて人は誰でも誰かになろうする…

ROCK CLASSIC

ニール・ヤング『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』NEIL YOUNG『AFTER THE GOLD RUSH』 ―失われた共通言語― ~序章~1970年。世界はまだ一つの言語で成り立っていた時代(?)全ての宝は持ち去られた後だったが、まだ言葉は通じる世界だった。そして、2017…

DISC REVIEW

GRAPEVINE『Arma』 ―継続は力なりと言わない、こともない― 多分、新聞で読んだと思うけど、漫画家の尾田栄一郎が秋本治に、なぜ休まず継続できるかを聞いた、すると一言「頑張るんだよ」と言ったらしい。 田中和将に、ずっと作品を出し続けるってすごいです…

DISC REVIEW

ART-SCHOOL『スカートの色は青』 ―彼女のヒトミの中に― 発明家がすごいのは、何もないところから何かを作り出すことにある。つまりゼロからイチを生み出すことが最も素晴らしいことなのだ。 初めてのものはなんでも素晴らしい。言うまでもなく、初めて異性と…

ROCK CLASSIC

ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス『エレクトリック・レディランド』THE JIMI HENDRIX EXPERIENCE『ELECTRIC LADYLAND』 ―ジミヘンが死んだ理由― 酒と女とロックンロールって古典的な名言を呟いてみる。 昔、沖縄の人から、なぜ人間はお酒を飲むと…

DISC REVIEW

BUMP OF CHICKEN『記念撮影』 ―ネガとポジの先に向けて― 藤原基央は常に物事の両側面を歌ってきた。『FLAME VEIN』は強い自分を『THE LIVING DEAD』は弱い自分を描いたように、光と影、生と死、どちらをも見つめることが誠実であり、真実を捉えることが出来…

DISC REVIEW

BUMP OF CHICKEN『リボン』 ―新しいバンプの始まり― 『Butterflies』でバンプというバンドは藤原基央を巣立った。「アンサー」はその後の藤原基央側の物語だとするなら、この「リボン」は旅立った後のバンプ、その物語の序章と言えるだろう。藤原基央の元を…

DISC REVIEW

BUMP OF CHICKEN『アンサー』 ―あの手紙への返信― 今一度、BUMP OF CHICKENの作品を振り返ってみると3つのポイントがある。1つ目は『orbital period』 で藤原基央の詩の世界で歌われてきた弱い自分と強い自分との統合がなされたこと。2つ目は、「ゼロ」でバ…

ROCK CLASSIC

ザ・ドアーズ『まぼろしの世界』THE DOORS『STRANGE DAYS』 ―それっておかしくないですか~Part 7― 闘う理由も無いのに戦うって、おかしくないですか?だから、働かなくてもいいんですよ、別に。日本がこれ以上、上昇することはないんですから。というSNS上…

LIVE REPORT

GRAPEVINE presentsGRUESOME TWOSOMEguest:UNISONSQUAREGARDENin Zepp Osaka Bayside2017.5.28 グレイプバイン対バンツアーのラストは、ユニゾンスクエアガーデンとの大阪公演。 「エアリアルエイリアン」から始まったユニゾンは、ポップのフォーマットでロ…

ROCK CLASSIC

ザ・ビートルズ『リボルバー』The Beatles『Revolver』 ―33回転目の真実― “今、何回転目?” “そうね!だいたいね~” レコードの針は降りたままだった。今日はビートルズのメンバーに、「リボルバー」についてインタビューをする日。緊張が徐々に高まってき…

ROCK CLASSIC

ザ・ビーチ・ボーイズ『ペット・サウンズ』The Beach Boys『Pet Sounds』 ―密室トリックの謎― 三十路を過ぎてから、白髪がちらほらと出始めて、あぁもう年だなと思う今日この頃。しかし、こういう発言は後期高齢者に中指を立てるような発言になるので、差し…

ROCK CLASSIC

ボブ・ディラン 『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』BOB DYLAN『BRINGING IT ALL BACK HOME』 ―見える化のススメ― どうもきつねに抓まれたような、たぬきに騙されたような気になってくる。人口知能が現れてから、それに拍車が掛かってきた。現…

DISC REVIEW

ザ・チェインスモーカーズ 『コラージュ』THE CHAINSMOKERS『COLLAGE』 ―チェンジ・ザ・ワールド――Change the World- 音楽とは、人と人とを繋げるもので無くてはならない。改めてそう思った。SNSで世界は繋がったというが、そんなのは嘘だ。ネットでつなが…

DISC REVIEW

長澤知之 『GIFT』 ―開けて閉めて、開けて閉めて、開けて閉めたら…― 虚無僧(こむそう)が放送禁止用語だと知ったのは、中島らもエッセイ集『こらっ』の文中からだった。昔々、深編傘を頭からかぶり、顔を隠し、尺八を吹きながら諸国を回る人たちがおったん…

DISC REVIEW

RADWIMPS『人間開花』 ―10年前から咲いていた花。― ドモホルンリンクルのCMで「女性は花に例えられるけど、その美しさは花とは違い、すぐに散ったりはしない。いくつになっても、何度でも、自分の意思で、自分を輝かせることが出来る。」というナレーション…

MOVIE REVIEW

『君の名は。』 ―NO NAME,NO LIFE??― 東京に住む男子高校生と飛騨の山奥の女子高生の身体が、ある朝突然入れ替わった。という誇大妄想的な出発点から始まるこの物語。一見使い古されたストーリーのように感じるが、この作品は繋がることの喜びと悲しみを捉え…

COLUMN

『さよなら、ザッカーバーグ』ーGOOD BEY !! Zuckerberg CEOー 「あぁ、全部あんたの所為だよ!ザッカーバーグ。あんたの所為で僕らの仮想空間は全て潰された。」心の中で悪態をつきながら、私は京都音楽博覧会の帰りの電車に乗っていた、イライラしながらも…

LIVE REPORT

DIR EN GREYTOUR 16-17 FROM DEPRESSION TO [mode of DUM SPIRO SPERO]in なんばHatch 2016.10.2 現時点でディルが作り上げた最終形の世界観が「UROBOROS」(メジャー7作目)だと僕は思っている。始まりもなく終わりもないという意味にも通ずるように、そ…

DISC REVIEW

KOHH『DIRT』 ―LIVE AND LET DIE― “この街で生きている半数の人は死人だ” 昔観た仏映画のセリフをまた思いだしていた。そう思った理由は、このKOHHの『DIRT』という作品が“生身の自分で生きる”ということを痛烈に提示したものだからだ。 今の世間一般を見て…

LIVE REPORT

京都音楽博覧会 2016 in梅小路公園によせて ―よあけまえとよまいごと― 2016年9月18日、京都の天気予報は雷雨だった。私は京都音楽博覧会(以下音博)に向かうため早めに最寄り駅へ。馴染みの駐車場が何気に終了していたというハプニングに見舞われたが、なん…