LIVE REPORT

ROCK IN JAPAN FES.
SOUND OF FOREST
中村一義

森の中で、ガヤガヤ。一曲目に「犬と猫」のワンフレーズ目の歌詞”どおぅおぉ?”と、ドラムの音が鳴った瞬間の高揚感。やっぱり中村一義ですよ!って思ってしまった。

中村一義は麦わら帽子に、焼けた顔?でステージに海賊たちと立っていた。海賊ってことで、ルフィーでも彷彿させたかったのかと?思いつつ。

次に、最新作から「スカイライン」、ERAからの「ロックンロール」がギラギラとするロックの円環を見せつけ。続いて、彼らのテーマソング的なものだと銘打ち「大海賊時代」が披露された。正に中村一義的な、はちゃめちゃなロックの狂宴を見せつけられた。

そして「1,2,3」、ワン、ツー、スリー、フォーの指差しと合唱は、オーディエンスが求める中村一義像とそれが完全に一致している証明だった。

最後に、”生きている奴はいるか!”というクエッションと共に。
キラーチューン「キャノンボール」が投下された。”僕は死ぬように生きていたくはない”という轟音が森の中で響き渡っていく。

ロックインジャパンの初年、中村一義の演奏は、台風の影響等で中止になったという逸話を聞いていた。彼もその事を最後にポロっとこぼしていた。

生きていれば、何かは変えられるということ。その1つを中村一義は体現していたのかもしれない。そんな瞬間だった。