2021-01-31から1日間の記事一覧

DISC REVIEW

CRYAMY 『YOUR SONG』 ―英雄なき世界へ向けた言葉― 5曲入り3rdシングル。ツアー再開後発売の本作はコロナ過の閉塞感を適切にロックへ昇華する。 1曲目弾語りは初。「HAVEN」では《どこかに行きたいのに/どこにも行けない》という歌詞が2020年に立向う姿勢を…

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CRYAMY 『GUIDE』 ―37.4℃の現在地― 彼等の4曲入り2ndシングル。コロナでライブが延期になったことで急遽作ることになったことを考えれば、その意味も含まれているのかもしれない。 「ディスタンス」再録(1st EP「#2」収録)では、ボーカル強め、各楽器…

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CRYAMY 『#3』 ―あなたはもう忘れたかしら― 6曲入り3rd EPで、CRYAMYが描くロックとは何かが明確になった。 6分49秒の「世界」。古典的なロックの律動とエモでポップな旋律、それに最適な声質が日本の70sフォークソング的抒情詩を描く。間奏からの《街を照ら…

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CRYAMY 『crybaby』 ―フォークソングとエモの邂逅― 4曲入り1st シングル。益々Gt/Voカワノの歌が肝になってきた。「Pink」は1st demoからメタル感が増し正式音源へ。そして次の「物臭」が本作の肝。《誰かに言うような劇的なことなんてないし/あなたが言うよ…

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CRYAMY 『#2』 ―絶望の再定義― 彼らの5曲入りの1st EP。現在のメンバーが揃った最初の作品でもあるが、今回でバンドのテーマ性の輪郭みたいなものが、おぼろげながら現れてきた。それが“絶望の再定義”だと思う。 「テリトリアル」は1st demoから正式な音源と…

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CRYAMY 『#1』 ―日本語ロック再興― 3曲入り1st demo。バンド名はcreamのスペルミスから生まれたらしい。そこからスペルミス繋ぎでクライ・アーミーと読むと、RADWIMPSみたく強さと弱さを両立したバンドだと妄想ができる。しかしあながち違いでもないだろう。…