BUMP OF CHICKEN
『Iris』
ー明日の今頃にはバンプはどこにいるんだろう。誰を思っているんだろ ー
生身の4人がバンプという名のコクーンから巣立ってから5年。『aurora arc』はその旅立ちを歌ってたけど、同じ頃に皆んなのバンプという存在も生まれた。それはみんなが思い描く理想的なバンプ像。実は藤原基央が描きたいモノは、皆んなの理想像とは少し違ってたと思う。
だからこれは皆んなが求めるバンプ像を体現し尽くした、名実共にそんな作品。これまで使ってきた歌詞の表現形態やメロディが多数登場しつつ、それを再構築する事で皆んなのバンプの唄として再定義した。たぶん藤原基央だけの理想では、このような作品にはならなかったんじゃないかな。バンプを求める莫大なファンダムの思いがそうさせたといっても過言ではないだろう。
まさに、それらの思いがバンプの虹彩を調節し、膨大な光の量を取り込んだ。その結果の…みんなのバンプーーーその最初の作品が『Iris』だ。
これからのバンプの曲ってどんな感じになっていくだろう?そのヒントになる様な藤原基央の思想が歌詞に現れている。
《間違いかどうかなんて事よりも あなたのいる世界が続いてほしい》「青の朔日」
もし明日、世界が終わると言われたとしても、バンプは相変わらず「イマ」を歌い続けているよ。